2026年3月15日(日)、NHK Eテレにて 第73回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント 決勝戦 が放送予定です。本記事では対戦カードの注目ポイントや両棋士の人物紹介、対局の背景を詳しく解説します。
※放送終了後、決勝結果が確認でき次第、最速で本記事内に結果を追記いたします。
決勝戦 注目カード概要
- 大会名:第73回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント
- 決勝対局:余正麒(よ せいき)九段 × 井山裕太(いやま ゆうた)碁聖
- 放送日時:2026年3月15日(日)12:30〜(NHK Eテレ 全国放送)
- 勝者(未確定・結果更新予定):
→ 現時点では結果が公式に発表されていません。
放送終了後、本記事内に勝敗・棋譜・勝因分析を追記します。
見どころと勝負ポイント
早碁ならではのスピード感
NHK杯は一手30秒早碁ルールで行われるため、棋士の即断力・直感・戦略構築力が問われる棋戦です。序盤から積極的な手が飛び出しやすく、緊迫した展開が続くのが特徴で、ファン人気の高いテレビ囲碁大会として長年親しまれています。
対戦棋士プロフィール
余正麒(よ せいき)九段 — 台湾出身の実力派

余正麒(1995年6月19日生)は、台湾台北市出身で関西棋院所属のプロ囲碁棋士です。幼少期から囲碁に親しみ、2009年に日本に渡りプロ入りしました。
経歴と実績
- 台湾棋院で院生最年少記録でプロ入り。
- 関西棋院所属後も順調に頭角を現し、日本棋戦でも高成績を残しています。
- 第72回NHK杯で優勝経験あり(2025年)。
- 関西棋院第一位を長年維持し、名誉第一位資格にも到達。
対局スタイル
余九段の碁は状況判断が鋭く、複雑な中盤戦を粘り強く戦い抜くスタイルが特徴です。伝統的な流れを大切にしつつ、現代的な形勢判断も得意としています。
井山裕太(いやま ゆうた)九段 — 圧倒的実績を誇る碁界のレジェンド

井山裕太(1989年5月24日生)は、日本囲碁界を代表するトップ棋士であり、日本棋院関西総本部所属の九段棋士です。圧倒的なタイトル獲得数と歴史的記録で知られています。
主な実績
- 現代囲碁界最強と称される棋士で、七大タイトル独占や年間グランドスラムを達成。
- 多くの主要タイトル保持者であり、国民栄誉賞受賞歴も持つ。
- NHK杯テレビ囲碁トーナメントでも複数回の優勝経験あり。
対局スタイル
井山九段はバランス型の棋風で、序盤から終盤まで精密な計算と先読みの深さが持ち味です。戦術の引き出しが豊富で、相手の戦略を崩す技術に長けています。
これまでの対戦成績
余正麒九段と井山裕太碁聖はこれまで公式戦・リーグ戦などで何度も対局経験がありますが、今大会決勝の公式結果は未発表のため、本稿追記待ちとします。
※対局集計・棋譜・勝敗統計などは決定後に追記します。
決勝戦後
2026年3月15日に放送された「第73回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」決勝は、
井山裕太 九段(黒)が余正麒 九段(白)に2目半勝ちを収め、6年ぶり4回目の優勝を果たしました。
前年決勝では余正麒九段に敗れており、井山九段にとってはリベンジ優勝となりました。
対局結果
第73回NHK杯テレビ囲碁トーナメント決勝
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対局 | 余正麒 九段(白) vs 井山裕太 九段(黒) |
| 結果 | 黒 2目半勝ち |
| 手数 | 258手完 |
| 優勝 | 井山裕太(6年ぶり4回目) |
序盤から互角の進行となり、中盤の中央戦で井山九段が主導権を握り、そのままヨセ勝負を制しました。
棋譜の流れ(対局の展開)
本局は、模様志向の白と厚みを活かす黒という構図で進みました。
序盤
- 双方ともAI時代のバランス型布石
- 大きな戦闘は起こらず互角の進行
中盤
- 右辺から中央にかけて戦いが発生
- 井山九段が中央の厚みを活用し白模様を分断
終盤
- 半目勝負のヨセ戦
- 井山九段が先手ヨセを重ねリードを維持
最終的に黒2目半勝ちで決着しました。
勝敗を分けたポイント
1. 中央の分断
最大の勝負所は中盤の中央戦でした。
余九段は右辺から中央へ模様を拡大しましたが、
井山九段が中央から侵入し白石を分断。
この結果
- 白の模様が地になりにくくなる
- 黒が中央の厚みを活かす展開
となり、形勢が黒に傾きました。
2. 中盤の攻め合い判断
中央の攻防で
- 白:安全を優先して外に逃げる
- 黒:中央の厚みを利用して圧力
この局面で黒が
- 厚み
- 実利
の両方を確保することになり、井山九段が主導権を握りました。
3. 終盤のヨセ力
終盤は半目勝負の緊張したヨセ戦となりました。
井山九段が
- 先手ヨセを連続
- 細かい利益を積み重ねる
ことで、最終的に2目半差で逃げ切りました。
対局後コメント(NHK放送より)
井山裕太 九段
「昨年の決勝で負けていたので、今回勝つことができてうれしいです。
最後まで難しく、形勢ははっきり分からなかったですが、終盤は少し残っているかなと思って打っていました。」
余正麒 九段
「中央の戦いで少し損をしてしまったと思います。
ヨセで追いつけるかと思いましたが、届きませんでした。」
まとめ
今回の決勝は
- 模様志向の余正麒九段
- 厚みと実利の井山裕太九段
という対照的な構想がぶつかる一局となりました。
中盤の中央戦で主導権を握った井山九段が、世界トップレベルの終盤力を発揮し、2目半勝ちで優勝。
NHK杯ならではのスピード感と緊張感のある、見応えのある決勝戦となりました。


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